世界で唯一の植毛ロボット『ARTAS(アルタス)』とは
2016/10/17
ARTASとは、世界で唯一の植毛ロボットです。
通常自毛植毛は植える髪(ドナー)の採取から植え付けまでをすべて手作業で行うのですが、ARTASを使うことによって時間の短縮や生着率を上げることができます。
『FUE法』と『FUT法』
そもそも自毛植毛には『FUE法』と『FUT法』があるのをご存じでしょうか。
FUT法は、後頭部のドナー頭皮を細長く切り取り、それを細かく切り分けて毛包単位の移植株を作る植毛方法です。
広範囲の植毛でたくさんのドナーを一度に移植したい場合にはとても向いています。
しかし一度に広範囲の頭皮を切り取るので、ドナー採取後の後頭部に細い線状の傷痕が残ってしまうのが難点です。
一方FUE法は、メスを使わずに細いパンチで後頭部に穴をあけ、毛をくり抜いてドナーをグラフトごとに採取します。
くり抜いた部分には白色の丸い傷痕が残りますが、坊主にしているなどでなければ、FUT法と比べて傷が目立ちにくいです。
FUT法と比べると、メスを使わないので傷跡が目立たないのですが、毛根を手作業で一つずつ採取するので、毛根が切断されてしまう場合があります。
これは『毛根切断』といって、毛根が切断されてしまった毛をいくら植えても生着することはありません。
そして毛根切断率が低いのはFUE法よりもFUT法になります。
『ARTAS(アルタス)』はFUE法なのに、毛根切断率を最小限に抑えてくれる
ARTASではFUE法を採用しています。
『じゃあFUT法と比べて毛根切断率が高いんじゃないの?』
『ロボット作業じゃうまく生着しないんじゃないの?』
と思った方もいるかもしれません。
でも安心してください。
FDA(米国食品医薬品局)によると、ARTASによる毛根切断率は平均7%だそうです。
この数字だけだと、毛根切断率が高いの低いのかよくわからないですよね?
ちなみにアメリカの植毛医が手作業でやった場合の毛根切断率が平均22%なので、ARTASはかなり優秀なことになります。
そして実は、、、、ARTASはドナーの採取はロボットが行うけど、植え付けは手作業で行うんです。
なのですべてがロボットというわけではなく、ドナーの採取だけがロボットなんですね。
またドナー採取の時間も1時間当たり500株で、アメリカの植毛医の手作業の約2倍になりますので、かなり早いスピードといえるでしょう。
日本の植毛医 VS ARTAS
かなりARTASを持ち上げましたが、実は日本の植毛医の技術も負けていません。
先ほどはFDAによる『アメリカの植毛医』とARTASを比べたのですが、日本人は手先の器用さも相まってかなり技術力に定評があります。
たとえば通算症例数が20,000を超え『国内No.1の植毛クリニック』を自負するアイランドタワークリニックの『i-direct』では、毛根切断率が約5%になります。
どうです?全然ARTASに負けてません。
しかもアイランドタワークリニックのドクターはドナー採取に関して、1時間に1,000株〜1,500株採取することができます。
なんとドナー採取のスピードがARTASの2倍以上!!
驚異的です。
それだけ日本人の植毛医の技術は優れてるんです。
しかしアイランドタワークリニックは植毛において国内No.1の超一流クリニック。
値段もかなり高いんです。
では聖心美容クリニックのARTAS植毛と比較してみましょう。
アイランドタワークリニック 『i-direct』 |
聖心美容クリニック 『ARTAS』 |
|
毛根切断率 | 約5% | 約7% |
ドナーの採取時間 | 1時間当たり1,000株〜1,500株 | 1時間当たり約500株 |
500グラフト植毛の料金 | 864,000円 | 461,111円 |
1,500グラフト植毛の料金 | 2,808,000円 | 1,092,593円 |
日本人の植毛医は技術力も高いが値段も高い?!
たしかに日本人の植毛医の技術はかなり高いです。
しかし上の比較表で見てもわかるように、2,000グラフト植毛した場合、i-directとARTASでは3倍近くも値段が変わってしまいます。
2,000グラフト植毛するのに、いきなり280万円と言われてすぐ払える人は多くありません。
そのあたりはお財布事情と相談して、ARTASで植毛するのか、高くてもi-directで植毛するのか、よく検討してください。
どちらもクレジットカードやローンの適用がありますので、金額のことも含めて、一度カウンセリングで施術内容を聞いてみるのはいかがでしょうか。
どちらも話を聞くだけなら0円ですから(笑)