動脈硬化とは
動脈硬化とはその名の通り、動脈が硬くなることです。
動脈とは酸素や様々な栄養素を体中に送る血管で、それが硬くなると血液がうまく送れなくなります。
なぜ動脈が硬くなるかというと、悪玉コレステロールなどの脂肪がたまることが主な原因です。
糖分やアルコールの摂取によって増える中性脂肪も動脈硬化の原因と言われています。
他にも高血圧、糖尿病、ストレス、運動不足、喫煙などにより動脈硬化の危険性が高まります。
動脈硬化は命に関わる危険な症状
動脈硬化は場合によって命を落とすことになりかねない、非常に危険な病気です。
動脈硬化により脳の血管が破れる脳卒中(脳梗塞や脳出血など)がその代表になります。
狭心症や心筋梗塞、大動脈瘤なども命に関わります。
すぐに死んでしまうわけではない病気でも悲惨なものが多いです。
腎臓に障害が出ると、人工透析をしなければ生きていけなくなりますし、目の血管が詰まると失明してしまうこともあります。
動脈硬化の治療法
動脈硬化の治療は運動や食事療法が基本です。
運動といっても激しい運動をする必要はなく、日頃から少し早足で20分程度歩くだけでも効果はあります。
食事も暴飲暴食をさける、塩分、糖分を控える、食物繊維を摂る、青魚を食べる、など基本的なことで十分です。
ただ、問題は思いついたときだけちょっとやっても何の意味もないというところにあります。
動脈硬化の治療は、症状がはっきり出てからでは遅いので、自覚症状がないときから継続しなければなりません。
そのため治療のモチベーションを維持するのが非常に難しいのです。
症状がはっきり出てから、薬物治療やバイパス手術などをすればいいというものではありません。
場合によっては治療をする時間もなく、命を落としてしまうことがあるからです。
高血圧や糖尿病の疑いがあれば、出来るだけ早めに対処してください。