サポニンにはどんな効果があるの?
サポニンとは植物の葉や根、茎などに含まれている成分で、コレステロールを除去したり、動脈硬化の原因となる過酸化脂質の生成を抑えたりする効果があります。
味は苦味やえぐみ、そして渋みなどを出しています。お茶などの苦味成分はこのサポニンによるものです。
またカバンの中に入っていたペットボトルのお茶が振られて泡立っているのを見たことないでしょうか。
サポニンには泡立つ作用があり、お茶などの泡はこの泡立ち作用によるものです。
漢方薬の中には高麗人参をはじめとしてサポニンを含むものが多く、さまざまな健康効果があるとして古くからその薬効が認められています。
サポニンの健康効果
肥満を予防
大豆に含まれるサポニンには、腸で吸収したブドウ糖が脂肪をくっつかないようにし、脂肪の蓄積を抑える事によって肥満を予防できます。
コレステロール値を下げる
血中のLDLコレステロールが多くなり酸化すると、血流が悪くなり血がドロドロになります。大豆に含まれるサポニンには、この血中のLDLコレステロールを低下させる効果があるので、コレステロール値を下げることができます。
血流を改善
田七人参や高麗人蔘に含まれるサポニンには、血流をスムーズにし血栓ができにくくる効果があります。
免疫力を高める
サポニンにはウイルスや最近から身体を守る免疫機能「ナチュラルキラー細胞」を活性化する働きがあります。
肝機能を高める
高脂肪な食事をしていると過酸化脂質が増加して肝機能障害を起こしやすくなるのですが、サポニンには過酸化脂質の生成を抑制し、肝機能を高める効果があります。
咳や痰を抑える
桔梗(ききょう)に含まれるサポニンを摂取すると、肺に侵入してきた異物を排除する気管の分泌液が促進されます。
そのため痰が出やすくなり、咳を鎮めることができます。
また桔梗に含まれるサポニンは、咳や痰、のどの腫れにも効果があるといわれており、風邪薬などにプラスして配合されることがあります。
サポニンにはさまざまな植物に含まれていますが、サポニンの種類によって安全性が異なります。
大豆や人参に含まれているサポニンは安全性が高いですが、生薬である桔梗(ききょう)や柴胡(さいこ)などに含まれるサポニンは、過剰に摂取すると、赤血球の膜が溶けてしまう溶血作用や吐き気を引き起こすことがあるので、過剰摂取には注意が必要です。