糖尿病の治療薬にはどんなものがあるの?
糖尿病治療薬は、大きく分けて3種類に分類されます。
インスリン抵抗性を改善する薬
一つ目はインスリン抵抗性を改善する薬です。
インスリンは十分に分泌されているにもかかわらずその働きが十分でない場合に効果があります。
インスリンの働きを高めたり、ブドウ糖の利用を促すことで血糖値を下げます。
チアゾリジン薬と呼ばれるタイプの薬が前者で、ビグアナイド薬と呼ばれるタイプの薬が後者になります。
インスリン分泌を促進する薬
二つ目はインスリン分泌を促進する薬です。
すい臓β細胞からのインスリン分泌を高める働きを持っていて、スルホニル尿素薬、別名SU薬と呼ばれるタイプの薬や、DPP-4阻害薬と呼ばれるタイプの薬が含まれます。
糖の吸収を抑制する薬
三つ目は糖の吸収を抑制する薬です。
二糖類から単糖類への分解を阻害することにより、もともと体内に吸収される糖を少なくすることで、糖尿病の改善を図る薬です。αグルコシダーゼ阻害薬と呼ばれています。
このように一口に糖尿病治療薬と言っても様々なタイプの薬があり、医師は患者さんの症状や体質にあったタイプの薬を処方してくれているわけです。
1種類の薬では十分でないこともあり、複数の薬を組み合わせて使うこともよくあります。
糖尿病の治療にどの薬がいいのかは医師の間でも意見が分かれています。
やはり薬は副作用の問題も大きいですし、血糖値やHA1cだけを見るのではなく、動脈硬化に対する悪影響を判断しなければいけないからです。
できれば薬に頼ることなく体質改善によって糖尿病は治したいと思いませんか?