痙攣性便秘とは
痙攣性便秘とは機能性便秘の一つで、精神的なストレスや生活環境などの影響により引き起こされるタイプの便秘です。
精神的なストレスは人間関係の悩みや不規則な生活などによって溜まっていきます。
過度のストレスにより、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで自律神経の乱れを引き起こします。
自律神経が乱れ、副交感神経に乱れが生じることで、蠕動(ぜんどう)運動に支障が出るようになります。
自律神経が乱れることで、収縮が過度に活発となり、痙攣したような状態になります。
今までは痙攣性便秘は男性に多いとされていましたが、最近では女性も過度なストレスを受けることが多いのか、女性でも痙攣性便秘になるケースが増えています。
痙攣性便秘の特徴は、便秘と下痢が交互に起こりやすいことや下腹部に痛みを伴うこと、硬くコロコロとした便になりやすいことがあります。
痙攣性便秘では腸内機能が活発になりすぎている場合があります。
消化や吸収のスピードと腸の運動が釣り合わず、本来吸収されるはずの水分まで一緒に出してしまい下痢として便が出てしまいます。
大腸が痙攣している状態だと、便がうまく運ばれないことからコロコロとした便になりやすく、残便感を感じる傾向があります。
すると今度はお腹の張りを感じてきます。
また痙攣性便秘は、過敏性大腸炎が原因の場合があります。
この場合もストレスや自律神経の乱れにより引き起こされることが多いです。
痙攣性便秘を治すには
痙攣性便秘を治すには、まずは生活習慣の改善が一番です。
夜型の生活や睡眠不足が続くと、自律神経が交感神経と副交感神経をうまく切り替えることが出来ず、自律神経が乱れてしまいます。
そして次に大事なのがストレスを溜めないことです。適度な運動で汗を流したり、ゆっくり入浴してみたり、自分に合ったリラックス法を探してみるのが大事です。
どうしても心理的に解決しない場合は、カウンセリングを受けてみたりして解決することもあります。
ストレスは自分で感じていると自覚しにくい場合があるため、痙攣性便秘の症状に当てはまるようでしたら、一度専門医に診察を受けるのがオススメです。
それでも治らない場合は一度水溶性ケイ素を試してみてください。
ケイ素は弛緩性便秘の改善のために飲まれることが多いのですが、実は痙攣性便秘にもいいのではないかと言われています。
理由はストレスに強い脳を作るためにケイ素が重要な成分で、もしかしたらケイ素不足のためにホルモンの調整がうまくいっていないために痙攣性便秘になっているかもしれないからです。