美容整形外科医による二重まぶた手術(埋没法)の基礎知識講座その2
2016/06/29
湘南美容クリニック仙台院院長、Dr.村松よる二重まぶた整形手術の基礎知識講座の続きです。
二重の形 末広型or平行型
「二重の形ですね、その中で良く言われるのが末広型いわれるものと平行型と言われるものが比較される事が多いです。
これなんぞやというと、我々日本人は自然な二重は末広型が圧倒的に多いです。
どういう形かといいますと、目元があるとしましたら、二重はあるのですが内側に入っていくと二重がなくなっていくパターンです。
外に末広がっていくから末広というわけですが日本人はきわめてこのタイプが多いです。
それに対して白人とか西洋人、欧米人はほとんど全員が並行型です。
目元があったらここから幅があるんですね。
その違いなんですけど、もちろん幅の問題もあるのですが、我々日本人、中国人、韓国人東アジアの人間はこの目頭の内側に皮膚のはりがあるんですよ。
これが蒙古ひだというのですが、蒙古ひだが発達している方が多いので、二重ができたとしても二重が入っていっちゃうんですね。
それに対して白人さん西洋人はひだがないのです。
内側のピンクの部分、涙丘が丸見えで二重に入っていかないので平行に見える。
ただ日本人の中でも女優さんですとかモデルさんでひだが少なかったり、あるいはハーフの方でひだがなかったりで、平行の方が多いのです。
なので若い女性中心に平行形に憧れる人が多いのですが、ひだが邪魔している例が多い。
一応このひだを残したまま、いわゆる平行型を作ることも可能なのですが、その場合は二重の幅を異様に広く設定すれば狭まって行きます。
ぎりぎりほんとの意味での平行はパラレルの平行をさすので、あくまで広く設定すれば出来なくはないのですが、色々な問題があります。
この幅を10ミリとか広くしなければならないので、皮膚があまった感じになるんですね。
まつげの上に皮膚が乗るような感じになってまつげが下向きに見えてしまったりします。
その中でも皮がたわんでしまうので三重や四重になったりとか、その他にここに幅があるんですけど、ひだから1本不自然な別の線がでたり、厚い上の皮膚を折り返しているので内側が薄くなったりということがあります。
そのためあきらかな自然な目と異なってくることがあるので、ナチュラルで平行な目元を作ろうと思ったら本質的には埋没法だけでは難しいです。
ひだが強い場合に関しては、本当はひだを緩めてあげる目頭切開という別の手術をしてあげなければいけない方も非常に多いです。
目頭切開までは考えてないけれど平行にしたいならば、無理にはできるのですが、かなり幅広にしなければならないので、見た目が不自然感が強くなったり腫れも強くなったりもちも短くなったりと言う事があります。
なので末広平行に関しては、ナチュラルを重視するが幅にこだわるかによってよくよく考えて頂く必要があります。」