上半身をかっこ良くしたいだけなのに下半身のトレーニングは必要なの?
2016/11/21
ジムでトレーニングをしている人の多くが、
「胸筋を大きくしたい」
「腕を太くしたい」
「腹筋を割りたい」
など「上半身をかっこ良くしたい」という人が多いです。
シェイプアップが目的の女性は「足を太くはしたくない」という声も多く、下半身のトレーニングを避けがちです。
上半身をかっこ良くするにあたって下半身のトレーニングは必要ないのでしょうか。
結論からいうと「下半身のトレーニングは絶対に必要」です。
しかし下半身のトレーニングは予想以上にキツいし地味ですよね。
しかも頑張ってもすぐにはあまり見た目が変わらなかったりします。
それでも上半身をかっこ良くするのに下半身のトレーニングが必要なのなぜなのでしょうか。
目次
上半身をかっこ良くするために下半身のトレーニングが必要な理由とは
下半身の筋肉量は体全体の筋肉量の3分の2
下半身のトレーニングが大事な最大の理由は下半身の筋肉量にあります。
下半身の筋肉量は体全体の筋肉量の3分の2にもなります。
次に大きい筋肉は背中で、その後に胸、肩、腕と続きます。
ということは、上半身だけ鍛えても体全体の3分の1しか鍛えていないことになります。
何も運動をしていなくても脂肪を燃やしてくれる「基礎代謝」という言葉がありますが、これは筋肉量に比例しています。
つまり下半身を鍛えたほうが基礎代謝をあげるのに効率がよく、身体を引き締めるための近道になるのです。
上半身のトレーニングにも下半身を使う?
上半身のトレーニング、たとえばダンベルでのアームカールを思い浮かべてください。
立ってダンベルを前腕で上下します。もし上半身だけ成長させて扱う重量が上がっても、下半身が追いついていないとその重量に耐えられなくなってしまいます。
上半身と下半身のバランスが取れないとダンベルを支えられないだけでなく、急に腰や背中に力が入って痛めてしまう原因になります。
足のトレーニングをやると成長ホルモンやテストステロンが分泌される
筋肉の成長にとても重要な成長ホルモンやテストステロンですが、これらは筋肉を刺激することによってより多く分泌されます。
上にも書いたように下半身の筋肉量はとても多いので、下半身の筋肉を鍛えることでより多くの成長ホルモンやテストステロンが分泌されるのです。
分泌された成長ホルモンやテストステロンが全身に行き渡って、全身の筋肉を成長させてくれます。
また成長ホルモンは脂肪の燃焼にも効果があるので、結果的に筋肉が付きやすく脂肪が燃えやすい身体になります。
人間は二本の足で歩く。いつの時代も下半身の筋肉は必要
下半身を鍛えるのは、もちろん上半身をかっこよくするためだけに必要なわけではありません。
普段運動をしていない人の多くが老後になって、まず衰えを感じるのが下半身の筋力です。
子供の頃はあちこちを走り回り、自転車で遠くまで出掛けていたのに対し、大人になると車、電車、エスカレーターやエレベーターを使い、運動どころか日常の移動でも筋肉を使わなくなってきます。
また筋力が落ちると比例して骨密度も減少していきます。
すると転んだだけで骨が折れてしまう可能性が高くなるのです。
もし高齢になった時に足の骨が折れて自分で歩けなくなると、骨折が治る頃にはさらに筋力が落ちてしまい、最後には普通に歩くことも困難になります。
そうならないためにも、最低限下半身の筋力だけは落とさないようにしましょう。
