ケトン食療法とは?メリット・デメリットについて

      2016/06/23


ケトン食とは体内のケトン体を増やすことで様々な病気を治療する食事療法の一種です。
通常はてんかん発作の治療の一環として行われるものです。

そのケトン食が一般に注目されるようになった理由は、癌の治療に効果があることやダイエットのための糖質制限がブームになったからです。

ケトン食とはいったいどういう食事療法なのでしょうか。

ケトン体とは

アセト酢酸、アセトン、β-ヒドロキシ酪酸のことをまとめてケトン体といいます。

ケトン体は水溶性のため全身に効率よく運ばれ、細胞のエネルギー源になります。

厳密にはアセト酢酸のみがエネルギーになり、β-ヒドロキシ酪酸はアセト酢酸に変換されてからエネルギーになり、アセトンは排出されます。

とか言われてもよくわかりませんよね。

ざっくり言うとブドウ糖が足りない状態のときに、肝臓で脂肪が燃焼されて出来るのがケトン体です。

糖が足りなくなれば、脂肪を燃焼してケトン体をエネルギー源として使うため、糖質制限ダイエットは非常に理にかなったダイエット法になります。

脳のエネルギー源はブドウ糖だけというウソ

「脳のエネルギー源はブドウ糖だけだから、頭を使うと甘いものが欲しくなる」という話を聞いたことはありませんか?

確かに脳には脳関門というブドウ糖は通れるけど、脂肪酸は通れない門があります。

そのため「脳のエネルギーはブドウ糖だけ」というイメージがついてしまったのだと思いますが、実はケトン体も脳関門を通ってしっかりの脳のエネルギー源として働きます。

ちなみにてんかん発作の治療としてケトン食療法の効果が認められているのは、理由はまだはっきりしていないのですが、脳のエネルギーとしてケトン体を使うと発作が起きないことが実証されているからなのです。

ではブドウ糖はいらないのか、というともちろんそんなことはありません。

全身に酸素を送るために働いている赤血球はミトコンドリアがないので、ケトン体をエネルギー源にすることはできず、
ブドウ糖しかエネルギーにならないのです。

ケトン食の種類

ケトン食には大きく分けて3つの方式があります。

古典的ケトン食

てんかん患者が断食をすると発作が起きなくなることがわかっていたのですが、研究の結果、断食をしなくても炭水化物を減らせば同じような効果があることがわかりケトン食療法が開発されました。

3大栄養素のカロリー比が

脂質:タンパク質:炭水化物 = 90 : 6~8 : 2~4

になるようにメニューを調整します。

修正アトキンズ食

1970年代にアメリカで流行した「アトキンスダイエット」という低炭水化物ダイエットがあります。
これは減量をしてスリムになるためのものでしたが、ケトン食療法としても使えるように修正したものが修正アトキンズ食です。

3大栄養素のカロリー比は

脂質:タンパク質:炭水化物 = 80 : 16 : 4

に調整します。

低グリセミック指数食

グリセミック指数とはGI値のことで、同じ炭水化物の量を摂取しても、食品によって血糖値の変動に差があり、変動が少ない食品を摂るようにするのが低グリセミック指数食です。
例えば白米より玄米やそばのほうがGI値は低くなります。

GI値が低いもので炭水化物を摂れば、古典的ケトン食や修正アトキンズ食より多くの炭水化物を摂れるため、食べたいものが食べやすくなるのが特徴です。

3大栄養素のカロリー比は

脂質:タンパク質:炭水化物 = 70 : 20 : 10

に調整します。

ケトン食って具体的に何を食べるの?

ケトン食を行いたいと思った時には徹底的に摂取する糖質を管理する事になります。

基本的には一日の食事における糖質を40g以下とし、お米やパンの代わりに糖質の少ない玄米や小麦粉料理などを摂るようにします。

大体ですが食パン一枚でも一日取ってもよい糖質の半分の量を摂取してしまう事になるので、より細かい食事管理が大切になってきます。

果実等にも糖質は含まれますので、ケトン食を行う際には厳しく制限されるのです。

脂質を摂る割合が多いので、魚が好きな人は煮魚や刺し身、唐揚げは食べられるので意外と辛くないかも。

野菜も実は糖質が多い物が多く、ビタミンやミネラル、食物繊維を補うためにきのこ類や海藻を摂ったり、サプリメントも併用をします。

本当に厳密にケトン食療法を行う場合は、入院をしてそこで出されたものを食べるのが一番です。

ケトンフォーミュラというケトン食用のミルクを併用して、非常に厳密に栄養素の調整ができます。

ケトン食のメリット

てんかんの治療時のメリット

ケトン食はてんかんの治療法として大きなメリットがあります。

抗てんかん薬に頼るとどうしても副作用が大きく、眠気やふらつきなど、日常生活に支障が出るようになり、長期的には肝機能が低下したり、白血球の減少、脱毛などの症状が出てしまいます。

ケトン食療法は食事だけで治療しますので、薬の副作用の心配がないところがメリットになります。

糖尿病患者や予備群にとってのメリット

炭水化物に含まれるブドウ糖の摂取が減りますので、血糖値を下げるためのインスリンの分泌が減り、糖尿病の予防になります。

そして糖分の代わりに脂肪を燃焼することなるのでダイエット効果もえられます。

てんかん治療のためのケトン食療法は入院をして、厳密に調整されたメニューのものを食べるということが必要になりますが、生活習慣病や減量のために食事療法をしたいという場合はそこまで厳密にすることはありません。

そのため上手に行うことできれば継続的な効果も期待できるでしょう。

他にも、集中力が増す、持久力が増す等の効果があるとも言われています。

がん患者にとってのメリット

最近ではがん治療のためにケトン食を取り入れるケースが増えてきました。

がん細胞はブドウ糖を栄養素として増殖することと、ケトン体をエネルギーに変換する酵素がないことから、ケトン食にすることで、がん治療に効果があると考えられているからです。

糖質を多く摂り過ぎると必要以上のインスリンが分泌され、それががん細胞の増殖作用があるとも言われています。

ケトン食のデメリット

ケトン食の最大のデメリットは食事の調整の難しさです。
うまく調整をしないと栄養が偏り、様々な副作用をもたらします。

例えば糖質を取らないことによる低血糖や食物繊維不足による便秘、ビタミン、カルシウム不足、コレステロールの増加などです。

もちろんケトン体自体は安全とは言え、調整を間違えると一時的にケトアシドーシスになる危険性もあります。

そのため厳密なケトン食療法はちょっと痩せたいからといった理由で、自分で簡単にできるものではありません。
自己流ケトン食療法は厳禁です。

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